最近では、八割以上の方々が、病院や施設でお亡くなりになります。死亡後、自宅にかえることなく、枕経をあげてもらうこともなく、通夜・告別式もせず、式場で納棺だけをすませ、そのまま火葬所に直行し、荼毘にふすことを「直葬」といいます。「直葬」は、都市部を中心に行なわれるようになってきました。
葬家が「直葬」を選ぶ理由としては「経済的な事情」が圧倒的に多いのですが、中には「宗教儀礼に意味を感じていない」「故人を送ることを重く考えていない」「面倒である」という理由もあります。「直葬」の問題点は、お亡くなりになり、お骨にするまで、ほとんどが密葬で行われることが多いため、亡くなったことに誰も気がつかない場合が多く、後になって様々な問題が発生するケースも多く見受けられます。
また菩提寺のお墓に、無断で納骨はできないので、事前にご住職ともご相談する必要があります。
(全日本仏教会)